流れを出し響きを待つ
目標を定めてはいけない

目標とは、自分がこうなりたいという時に定めるものであり、また、自分が属する共同体が目指す何かの中で自分が担う役割を固めていく為のものであります。その性質は、ある一点に向かわせる今の原動力ということで、競争原理の働く中において成立するものです。競争原理が働く場面は、例えば、受験。資格取得。スポーツの世界。会社。などです。このような中においては、目的をしっかりと定め、前進していく必要性があります。

気を付けないといけないのは、明確性がないものに対して枠組みを作っておこうとする時です。明確性がないとは、自分以外の誰かが自分の感じる何かに大きく関わってくる時に先を読むことが出来ないということを指します。例えば、恋人同士、友人同士、家族間などです。このような関係性の中では、目的や目標を定めることは不可能です。そのような関係性の中には自由度や幅が大きく存在し、目的に沿って物事が進行していくわけではなく、場面場面で何が起きるかわからないドラマだからです。このような関係性では、ものすごくアバウトで抽象的な枠組みだけしか存在できません。

無理に枠組みを越えて、目的や目標を相手に求めると、そこに相手との軋轢が生じ、その関係性が壊れたりします。

強要ではない想いを放つ

人との関係性の中で、何かを育み前に進んでいくには、微妙なバランスを常に意識していないといけません。親子であっても、親が子を支配しているわけではないし、子もまた、親への道徳を欠いてはいけません。夫婦間でも、価値観を尊重し合わなければなりません。価値観とは、義理人情の上に成立します。義理や人情を欠くものは価値観ではなく、ただの我儘です。

バランスを保つには、思いやりが必要になります。思いやりとは相手の立場になって考えるということです。まず、これが出来ません。どうしても、自分の想いを相手にわからせるという行動に出がちです。しかし、それは対立を自分から作り出すということになり、最悪です。

相手の立場にたてば、どのように想いを伝えれば良いのかということを考えます。そう考え始めるところに共感を生み出す流れができます。

伝えるのは理解させる為ではない

目的や目標の世界ではないので、伝えるのは自分の考えを理解させるということではありません。理解させるというのは、上下関係を生み出しよくありません。目標や目的のない世界で上下関係が成立するのは、そこに尊敬がある時だけです。ですので、子が親を尊敬しているとか、妻が夫を・夫が妻を尊敬する限りにおいては上下関係は成立します。

伝えるのは、相手の反応を見る為です。相手の立場になって出した言葉でも、間違いはあります。ですが、大事なのは、実は伝えるという行為をしたあなたが、その反応からさらなる相手の想いに気付いていくということなのです。

相手の想いに気付き応えていくところに自分が理解されていくということが生まれます。誰一人として、自分を理解させようとして成功する人はいません。

響きに良し悪しはない

響きは味わなければなりません。出てきた反響が悪いとつい即、反応してしまいがちですが、即反応するものは否定の心です。そして、反響を味わったつもりで、冷静に否定し始めるのもまた良くありません。否定は指導する指導されるというような関係性でしか成立しません。否定ではなく、出てきた反響を受け止めるということに意識を注いでいきましょう。

良い反応があっても悪い反応があっても、あなたが相手のことを考えて出した言葉である限り、間違いとか正解が存在しているわけではありません。良い反応であなたが何かに気付けるならそれも良し、悪い反応からあなたが何かに気付けたならそれも良しなのです。

人は、気付きがなければ、同じことを延々と繰り返します。小さな気付きを日常でたくさん積み重ねていく所に幸福のサイクルが生まれます。

この記事を書いた人

堺市北区の中百舌鳥にて占い師をしています。

このブログでは、運命改善に役立つ考え方を書いています。日常どのように考え過ごすと良いかという疑問に答えたく、みなさんが少しでも不安を取り除き、また、自分を見直すヒントとなりますようにスピリチュアルという不可思議な世界観を嚙み砕き、わかりやすく説明しています。占いは、当てものではございません。みなさんが自分で答えを見つけていく、そのヒントをお伝えするものです。このブログから、みなさんが開運するきっかけを見つけられることを願います。